Web系零細企業での出来事

組み込み屋からWeb系エンジニアへ異世界転生を果たした筆者がWeb系技術の話題を中心に書き連ねるブログ

大手電機メーカー組み込みエンジニアから零細Web系企業エンジニアへの転職時にやったこと

 30歳を目前にして大手電機メーカーから零細Web系企業に転職したわけですが、転職後に前職と現職の畑違いっぷりに愕然としました。ある程度覚悟はしていたのですがそれをはるかに凌駕していました。

 今回はその当時の心境とやっていたことなんかをまとめてみました。

入社前に思っていたこと&勉強したこと

同じプログラミングだし大丈夫でしょ。

 組み込み系とWeb系といえどやっぱり同じプログラミングだし、少なからず共通項もあるだろうと思っていました。その期待は入社後に悉く打ち砕かれます。

Python

 弊社ではサーバーサイド言語としてPythonを採用しているので、まず初めにPythonを勉強します。勉強は「みんパイ」こと「みんなのPython」で行いました。

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 非常にわかりやすく丁寧に書いてあるので、入門書には最適です。ほとんど戸惑うことなく進めることができました。ただ、私は前職でC言語を使っていましたので、オブジェクト指向&動的型付けの言語になじむのは少し時間がかかりました。

Django

 PythonのWebアプリケーションフレームワークとしてDjangoを使っています。みんパイでの学習が終わったらこちらの学習を行います。

さぁ始めましょう | Django documentation | Django

Django公式ドキュメントのチュートリアルです。正直Web系の知識がほとんどない状態でやるのはおすすめしません。一般的なMVCフレームワークを理解していないと、身になりません。

入社後に感じたこと&やったこと

~入社2週間 まず言っていることがわからない

 まず、同僚が話すことがほとんど理解できません。聞いたことないor意味の分からない用語がポンポン出てきます。LXC?SSHvm?アルファベット3文字多すぎやろ・・・。とにかく毎日毎日わからない単語が出てきた場合は、evernoteに書き溜めて次の日までに調べるべきワードとしてストックしていました。これを1か月も続けると大体わかるようになってきます。知識の点と点が線でつながっていく快感はこの時期にしか味わえませんね。

~入社3週間 どこから手を付けていいかわからない。

 わからないことしかないので、どういった順番で知識を習得していけばいいかわからない。とにかく気になったことを片っ端から調べていきます。その時は深く理解できなくても、ほかのことを調べていくうちに知識が補間されていきます。最初のうちは知識の幅を広げることを重視していました。

~入社5週間 実際にWebシステムを作ってみる。

 やっぱり手を動かさないと見つきませんね。しかもDB設計からきっちりやる。流石に先輩に教えられながらじゃないとできませんが、これでWebシステムの全体像をつかむことができました。ログイン機能付きのTodo管理アプリなんかから初めてみるのがおすすめですね。

入社2か月~ プロジェクトを任される

 入社して2か月目から実際のプロジェクト運営を任されました。数百万円規模の比較的小さな案件ではありましたが、要件定義・モデル設計・UI設計・実装などなど全てを担当することができました。全てのことが初めて尽くしでしたが、わからないなりにもやってみれば案外できるものです。といっても先輩からフォローは多分にして頂きました。この最初のプロジェクトをやり切ることで仕事の全体像をつかむことができたので、やはり実践に勝る学習はないと感じた時期でもありました。ただ、やはり初めてのプロジェクトとということもあり、今思い返してみると設計的にまずい部分がたくさんあるのでできれば再設計して作り直したいところではあります。

まとめ

 転職時に感じたことと取り組んだことなんかについて書き連ねました。人によっては耐え難いほどの環境変化にさらされたわけですが、こういう状況が案外性に合っていたのでつらさは全然感じませんでした。むしろ楽しかったですね。自分の性格に感謝です。